チョコレートキャンディうまか棒うめしばポテトチップストッポ・プリッツ麦チョコ
ウエハース
ポッキークッキーイザークぜーーーーんぶ食べたい




〇*.:.。お菓子胃の中。.:.*〇

∩∩
 (=∵=)
 



「僕、思うんですけど、ポッキーって端っこと端っこから食べあったらとっても楽しいと思うんですけどどうですかってイザークはどうして逃げようとしてるんですか?」

「いやちょっと明日の金八先生の再放送を予約録画しに」



月刊民俗学の34ページに、しおりがわりの安産祈願のお守りを挟みながら(アホですよね)、
イザークは思いっきし部屋を出る気まんまんな感じで立ち上がっていた。
ええー。駄目ですよ。せっかく二人きりになったんですから!



「金八先生なんてどーでもいいじゃないですか。どうせ上戸彩しかみてないんでしょ」

「ムッ 失礼な!」

「そんなん週間ガンダムニュースで何時だって見れますよ!そんなことよりー
 ポッキー食べましょうよーほらほらーほらぁ〜」



僕はぷらぷらと口に咥えたポッキーをゆらす。
(もちろんチョコついてるほうのをね!咥えてますよ!)



「…ぬっ(キモイ!)」



うわぁ、何ですかそのあからさまに嫌そうな顔は。その、なんかとてつもなく汚いものを見る
目つきは!(そう、例えて言うなら夏になると道端に咲いている、渇いたミミズの死体を見るような)
くっそう、こうなったら意地でも食べさせてやりますよ!

ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷぷるぷ
ボキッ


あっ。             …折れた。(そして落ちた)



「わぁっイザーク!3秒ルールですよ!3秒ルール!!早く食べなきゃ!!」

「えっさ・さんびょ…?」

「はやくはやくー!!」

「は・え・さ?ん」


「はやくーーーーー!!!」



ほんと、イザークは押しに弱いと思う。(頭も弱いとおもう。)




・汚ー。僕絶対下に落ちたものなんてたべれません!」
ホント、僕イザークのそういうとこ、たまに信じられませんよ!」



ヴェサリウスはトイレだってこの白ブーツのまま入るんですよ!
信じられない!そんな靴で歩き回った室内の床に落ちたものを口にするなんて。
ピアノ弾く繊細少年には、信じられない行為ですね。



「お前が食えっていったんだろが!!(怒)」



イザークは激しく怒ってしまったようでした。



「やだなぁ、ほんの些細な可愛い後輩の冗談なのに」



ほんといざーくってば、おこりんぼう。
眉根を寄せて、首を傾げて横睨み、まっすぐの髪までもが僕を斜めから見下ろす。
傷も斜めだし、斜めが好きなんですか?
あ、口までもが斜めに曲がってきた。へ、ですね、への字。



「どこ行くんですか、イザーク」




イザークの盛大な溜息というかそういうものが部屋に充満した気がして、
その飽きれた感情をどうにか無視しようとして、たぶん、イザークは目を伏せた。
まつげもしろいんだなぁ。
コーディネーターだから別にどおってことないけど、こうなったら何処の毛まで白いのか、と、
あまり今の展開的には関係ない思想が広がった。(妄想開始)




「……ニコル、ドア、開けろ」




(妄想終了/結論:たぶん下まで)
あれ、僕何時の間にロックなんてかけたんでしょうか。(さすが僕)
しょうがないのでポッキーをテーブルに置いてイザ―クの横に行くと、
あからさまに身をひかれてしまいました。酷いなァ。
僕は容易周到準備満タン犯る気マンマンでドアにロックかけた訳じゃありませんよ。
ホント、疑りぶかいですね。戦地では何も考えずにつっこんでいくクセに。
右斜め後方で、外の世界をまっている銀髪を見たら、なんとなく、サクマドロップスのハッカを思い出しました。
苦くて嫌いなんですよね。
ああ、もう大嫌い。
いらないよ。



「イザーク、ポッキーなくてもいいですよね」

「は?」



もういいや。
ポッキー食べてたらイザークの唇があったんですよ〜ん、なんて理由なんていらないですよね。いらないさ。
軽く下唇を嘗めたらイザークがびびって引いたので、そのまま突き上げるように唇をあわせる。床に倒れこむ僕ら。髪を手で抑えつけながら、つきつ離れず、再度噛みつくくようにかぶりつくと、イザークは苦しそうに、ん、とだけ息を漏らした。自然とイザークの口が半開きになる。ああ、ほんとこういうの嫌になるよね。なんだよ習慣かよ。ムカツクので舌をいれてやろうとすると、 噛みつかれました。        …めっちゃ痛い。



「本気で噛みました?」

「当たり前だ!誰が男なんかと!」



僕を叩こうとして振り上げられた手を逆に握ってやると、
震える人差し指の爪が割れていることに気づきました。きれいなきれいないざーくのつめ。
どうしようもなく、僕はくわえたくなりました。
でも、触ろうとしたらものすごい勢いでひっかかれそうだったので、それは
もう少しまってからにしよう、そうだ、あと



「ええー?じゃあ、ディアッカはオカマだったんですか?男とはキスしないんですよね?」

「ななななななななぜそれを」

「だって、そんなんモロバレですよ」

「…」

「このあいだ
ドックと待合室のガラス越しにちゅーvとか、バカなことしてたでしょ」

「あの時正直、いくつだコイツら≠チて思いましたヨ!」

「…うるさいっおまえには関係ないだろうっ!」



ああ、怒らないで下さいよ。血圧上がりますよ。
それに関係ならありますよ。オオアリ!オオアリクイ!
だって僕はイザークのこと好きなんだも〜ん。



「どけよっ」



顔を背けながら胸を、どん、と押され、僕はしかたなしに立ち上がりました。(僕だってあまり嫌われたくはないのです)
そして効果音がつくならガバッ≠ニ盛大な音をたて、僕のサクマドロップスは懸命に
床に足を立てました。
嗚呼、はいいろの髪がわなないている
(ワナナイト〜)


ねぇ、イザーク。

初キスの味って何味でしたか?

レモンでした?りんごですか?それともリップクリームの味でしたか?








僕は
でしたよ。








「おまえ、オカシイんじゃないのか!」



不機嫌全開で逃げていったイザークの(色黒のところにでもいったんでしょうね)
後ろ姿を思い出しながら、なんか、ケンカして実家に帰られる時はこんなんなのかなぁ、
とか、考えながら僕は実はもっていたポッキーをむしゃむしゃとほおばった。
それから、とりあえず ヤること (イザークいないし)やることがないので、もって来たお菓子をどんどんと胃の中におさめた。






うーーーーーん。




おかしいのかな?おかしいのかな?
僕っておかしいのかな?




お菓子胃の中。



下品でスミマ千円。(反省の色ナシ)