粗大ゴミ。
「ちょっと!何やってんですか、そこどいてください!」
僕は掃除機を片手に叫んだ。
今日は日曜日。
練習は今日はお休みということなので、朝飯を食べたところで部屋の掃除を始めたのですが、
何故か一人部屋の僕の部屋に赤澤が床に寝転がってTVをみてるものだから邪魔でしょうがない。
(まぁ部屋にあげた僕も僕で朝飯まで作ってあげた僕も僕なんですが)
無駄にデカいから、狭い部屋の中では粗大ゴミに等しい。
「あーこれ見たらどくから」
といって、赤澤は明日のナージャを見出した。
「ナ〜ジャ〜♪君のほほーえーみはーナ〜ジャ〜〜」
ブラウン菅から本田美奈子のOPが流れる。
ああ、あたまがいたい。
なにをどうしてか、氷帝のヲタク忍足と仲良くなってから急にこんなアニメばっかりを
見みるようになって、ホント困っている。
忍足は「岳人がみてるんで、しょうがなく俺もみてるんですわ」とか
言ってるようですが、時々うちの寮の前で赤澤と大声で「空ーを仰ぎー星よー満ちて〜〜」
とか、「僕らはー旅のーとちゅ〜〜う太陽の国をー」とか歌ってるの、まる聞こえなんですよ!
このオタクが!向日くんが宇宙のステルヴィアとかマーメイドメロディぴちぴちピッチとか
見るわけないでしょう!
そんなことを思い出しているうちに、本編が始まってしまって、このままでは30分間
その場をどかないようなので、しかたなく僕は財布から500円を出して赤澤につきつけた。
「これもって、どこかへいってきなさい」
すると赤澤は嬉しそうに立ち上がった。
「くれるのか?」
「ええそうですよ。だから1時間程帰ってこないで下さい」
どうやら、今週の星の瞳のナイトの話にはさして感心がなかったらしい。
赤澤は粗大ゴミ引き取り料金500円をもって嬉しそうにでていった。
・・・
と、思ったら帰って来た。
「なぁ、観月」
僕はいいかげんウンザリして顔も見ずに返事を返した。
「なんですか」
「朝飯はまだか?」
「さっき食ったでしょうがこのボケ老人!」
☆━━…‥‥・・――――――
以上、リツ子に真の赤観を教えるべく3分間クッキングでできた赤観。
そーとー某サークルさんの赤観に影響され、赤澤はボケ老人だと。
ああ、ブルーサンダー最高。
オタリはステルヴィアとか見てないとか、そういう苦情はいりません。